どうせ仕事をするなら会社から評価されて、高いお給料をもらいたいと思うだろう。職能評価をよく理解すれば出世の手助けになるはずだ。日本企業の多くは職能評価という基準を採用している。職能評価とは役割を遂行する能力、組織人として職業を行う能力を総合的に評価するという意味だ。会社の人材育成は業務を一定レベルで総合的に行えるように行われ、また組織の中で円滑な人間関係を築くことも含まれている。職能評価では高いレベルでの汎用性が評価され、出世していけるのだ。
職能評価で決まった給与を職能給と呼ぶ。職能給とは社員の能力を職能評価で判断した給料だ。社員が遂行した仕事や持っている能力、所持している資格などを総合的に評価し、基本給に上乗せして支給するのだ。日本企業では勤続年数が長ければ遂行能力が高いとされ、勤続年数の長さに応じて職能給が上がっていくという仕組みである。一般的に年功序列と呼ばれている。勤続年数に加えて、役職の上下によっても給料が変わる。企業にとって年功序列は、優秀な人材を長期間確保することが出来るメリットがあり、社員にとっては長く勤めれば評価される安心感や会社への帰属意識が高まるというメリットがあるのだ。
日本企業が評価するポイントをまとめると、総合的な業務を一定レベルで出来るか、組織人としての役割が遂行出来るか、長く会社に貢献出来るかという３つである。職能評価の理解を深めて出世の手助けにしよう。